実家じまいの手順とタイミング。空き家のまま放置するリスクも解説
1実家じまいとは。始めるタイミング
実家じまいとは、親が住まなくなった実家の家財整理から、売却・解体・賃貸といった不動産の活用方法までを決めていく一連のプロセスを指します。始めるきっかけは主に3つに分けられます。
- ①相続が発生し、実家が空き家になった
- ②親が施設に入所し、実家に戻る見込みがなくなった
- ③空き家の維持管理(庭の手入れ・見回り)が負担になってきた
「まだ親が元気だから」と後回しにしがちですが、①の相続発生後に慌てて動き始めるより、②③の段階で家族の方針を話し合っておくほうが、選択肢を広く持てます。
2基本の流れ6ステップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①家族で話し合う | 売る・貸す・残すのどれを希望するか、相続人全員の意向をすり合わせる |
| ②家財・遺品の整理 | 残すもの・処分するものを仕分け。自分たちで行うか業者に依頼するか決める |
| ③相続登記(名義変更) | 2024年から義務化。売却・賃貸のいずれにも名義変更が前提になる |
| ④物件の状態を確認 | 老朽化の程度、耐震性、境界の確認など。不動産会社や解体業者に見積もりを依頼 |
| ⑤活用方法を決める | 売却・解体して更地に・賃貸に出す・空き家バンクに登録するなどを比較 |
| ⑥手続きを進める | 売買契約や解体工事の発注、固定資産税の精算などを行う |
相続登記の義務化については不動産の相続登記(名義変更)が義務化。期限3年・過料10万円の新ルールで詳しく解説しています。
3空き家のまま放置するリスク
「まだ判断できないから」と先延ばしにするほど、家屋の傷みは進み、選べる選択肢(賃貸に出せる状態を保てるか等)は狭まっていきます。
4活用先(売却・解体・賃貸)の考え方
- 売却:まとまった現金化ができる。相続人が複数いる場合は代金を分けやすい
- 解体して更地に:老朽化が激しく買い手がつきにくい場合に検討。ただし更地は固定資産税の軽減が適用されなくなるため税負担が増えることが多い
- 賃貸:手放したくない思い入れがある場合の選択肢。修繕費や管理の手間は継続する
- 空き家バンクへの登録:自治体が運営する制度。地方の物件で移住希望者とのマッチングに使われることがある
5よくある質問
Q. 実家じまいは相続前でも進められますか?
A. 家財の仕分けや家族での話し合いは相続前から進められます。ただし売却などの名義変更が必要な手続きは、名義人(親御さん)本人の意思確認や、相続発生後の相続登記が前提になります。
Q. 空き家のままにしておくと固定資産税は増えますか?
A. 「特定空家等」に指定されると住宅用地特例が外れ、税額が増える場合があります。指定される前の早めの対応が大切です。
Q. 兄弟で意見が合わない場合はどうすれば?
A. 感情的な対立になりがちなテーマです。第三者を交えた家族会議の進め方は終活の話を親と切り出すにはも参考にしてください。