そなえる
終活の話を親と切り出すには。気まずくならない家族会議の進め方
「終活の話をしたいけれど、縁起でもないと思われそう」「言い出した自分が悪者になりそう」――そんな気まずさから、話を切り出せないまま時間が過ぎてしまうことは少なくありません。角が立たない切り出し方と、きょうだいで揉めないための家族会議の進め方をまとめました。
1なぜ切り出しにくいのか
終活の話を切り出しにくい理由は、大きく2つあります。ひとつは「まだ元気なのに、もう死ぬ準備の話をするのか」と受け取られる不安。もうひとつは「財産の話をすると、欲しがっていると思われそう」という不安です。
どちらも、話す目的を先に共有すれば和らぎます。「財産を早くもらいたい」のではなく「もしもの時に困らないように、今のうちに整理しておきたい」という目的をはっきり伝えることが第一歩です。
2気まずくならない切り出し方
- 自分の話から始める――「私も自分のエンディングノートを書いてみようと思って」など、自分ごととして切り出すと構えられにくい
- ニュースや知人の話をきっかけにする――「知り合いが親の口座が凍結されて大変だったらしい」など、第三者の話題から自然に広げる
- 「もしも」ではなく「念のため」と言う――言葉の選び方ひとつで受け取り方が変わることがあります
- 財産より先に、希望を聞く――「延命治療はどうしたい?」「お墓はどうしたい?」など、お金以外の話題から始めると入りやすいことが多いです
元気なうちにやっておきたいことの全体像は親の終活、何から始める?もあわせてご覧ください。
3きょうだいで揉めないための家族会議のコツ
終活の話し合いは、親と子だけでなく、きょうだい間の認識のズレが後々のトラブルの元になることもあります。次のような工夫で、揉め事を減らせます。
- 誰か1人だけが親と話すのではなく、きょうだい全員が同じ情報を共有する――「長男だけが把握している」状態は不信感の元になりがちです
- 決定より先に、事実確認をそろえる――資産の在り処、希望の内容など、まず事実をそろえてから話し合う
- 記録を残す――口頭だけのやり取りは、後で「言った・言わない」になりやすいので、メモや共有ノートに残しておく
- 感情的になったら一度休む――無理に1回で結論を出そうとせず、日を改める柔軟さも大切です
直接会えなくても共有はできるきょうだいが遠方に住んでいて集まりにくい場合も、オンラインで同じ情報を見ながら話せる仕組みがあれば、集まる負担を減らせます。
4一度で終わらせず、何度かに分けてよい
終活の話し合いは、1回ですべてを決めようとすると重く感じられます。「お盆に少し」「正月に少し」というように、何度かに分けて少しずつ進めるくらいがちょうどよいことが多いです。焦らず、家族のペースで進めましょう。